VRで自分の部屋を好きなだけ模様替え「TrueScale」

インテリアや家具を自由にデザイン

2017年11月24日 17時00分更新

文● HTC公式ブログ/Mogura VR

※本記事は、2017年11月7日にHTC社 公式ブログに掲載されたStephen Reid氏の記事を翻訳したものです。

 ルームスケールVRを利用して夢のインテリアを自由にデザインできるソフトウェア「TrueScale」がViveportで配信を開始しました。

 部屋の模様替えをしようと家具をあちこち動かしてみたあげく、結局元の配置に戻したという経験はありませんか? これでは無駄にくたびれただけじゃないか、と思ったことは? 同じことがバーチャルでできるとしたら、どうですか?

 それだけでなく、買うつもりの家具を宙から取り出して、部屋のどこに置けばいいかを好きなだけ試せるとしたら?

 そう、TrueScaleはまさにそれを実現するツールです。自分の部屋をVRに再現(あるいは理想の部屋を創造)し、あっという間にバーチャル模様替えを行うことができます。

 家やアパートやオフィスのレイアウトを検討できるソフトウェア自体は特に新しいものではありません。しかし『TrueScale』の特色は、文字どおり、スケールにあります。つまり、VR空間の中でVR空間を設計することができるのです。ソフトを起動すると、ユーザーはバーチャルな製図台が置かれたバーチャルなオフィスに転送されます。製図台では簡単なツールを使って、2Dで家や部屋の間取り図を作り、インテリアをレイアウトできます。

 そして周囲を見回すと、まるで魔法のように、いま描いた図面がドールハウスサイズの3D模型になって傍らのテーブルに出現しています。ユーザーは模型の周りを自由に歩き回り、顔を近づけてのぞき込んで、あらゆる角度からチェックできます。

 ここまでは物理的にやってやれないこともありません。しかしVRを使うTrueScaleが画期的なのは、ユーザーがいつでも身体を人形サイズに縮小して、自分が作ったドールハウスサイズの3D模型の中を、実際に歩き回って確かめることができるという点です。

 図面どおりにインテリアをレイアウトすると実際にはどんな風に見えるかがすぐわかるうえ、その状態でレイアウトを変更することもできます。鉢植えの置き場所がしっくりこないなら移動させられますし、ドアの位置を変えたければドラッグするだけです。

 このように家や部屋のインテリアを自由に変更できる機能は、ビデオゲーム分野では以前から存在するものの、実際のインテリアデザインに応用されたケースはほとんどありません。さらに、TrueScaleの開発元であるImmersionは、家具・インテリア販売の大手Wayfairと提携し、同社が取り扱う家具の3Dモデルを標準サポートしています。つまり、Wayfairで売っている家具を使ってVRでインテリアレイアウトを考え、それを実際に買ってきて現実に再現することが(理論上は)できるというわけです。

 模様替えが趣味の人も、プロのインテリアコーディネーターも、一度使ってみる価値はあるツールだといえるでしょう。

※本記事はMogura VRがHTC社に許可を貰い、翻訳した記事です。Mogura VRとHTC社に許可を頂き転載しています。

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これ何のゲームだっけ……? 一風変わったVRヘディングゲーム「Headmaster」

MoguraVRのゲームとって出し
第58回

ヘディングとは(哲学)

2017年11月16日 17時00分更新

文● やましん/Mogura VR

 今回紹介するのは頭でボールを弾いて的当てをするVRヘディングゲーム「Headmaster」だ。それだけ聞くとほかにもあるように思えるが、本作はステージを進めていくにつれて不思議な感覚に陥っていくという、非常に変わった雰囲気のタイトルである。

 ゲームの舞台は無人のサッカー場。プレイヤーは飛んでくるボールをヘディングし、ひたすら的に当てていく。障害物や動く的などもあるため、うまく当てるには多少の練習が必要になる。ゲームは個数制限のあるボールがなくなる前に一定のスコアを獲得すればステージクリアで、次へ進めるという仕組みになっている。

 ステージ数は非常に豊富で、VRコンテンツとしてはボリュームが多い部類に入る。順調にいけば1ステージ数分で終了するが、失敗するともう一度やり直さなくてはいけないので、その分時間がかかる。また良いスコアを残すと評価として星が貰えるが、これをコンプリートするには相応のプレイ時間が必要になる。

 ゲームを進めていくと、やがてサッカー場ではないステージも登場する。ボールもサッカーボールではなくなっていつの間にかボウリングの球になっているなど、徐々に混沌とした雰囲気に。いくつものボールが固まったモノや、爆発物といったとんでもないモノが飛んでくることもまれにあるが、これらはうまく使えば非常に役立つ。

 最終ステージに近づくともはや何のゲームをしていたかわからなくなるほど。「ボールはなくてもいいのでは?」と疑問を持つようなシーンにも出くわすが、ゲームの根幹である的当てというルールはほとんど変わらない。どんな状況でもちゃんと的を探して当てていこう、とにもかくにもヘディングだ。

 本作はPlayStation VR(PSVR)にて先行販売されており、そのころから変わったゲームデザインが話題を呼んでいた。その後OculusやHTC VIVEに対応したが、こちらでも高い評価を得ている。VRヘディングゲームはほかにもリリースされているが、本作は圧倒的なステージ数や変わったギミックが多く、長時間遊んでも飽きないのはうれしい。

 ここまでの紹介からもわかるとおり、リアルなサッカーゲームが好きな人に本作はオススメしにくい。しかし一風変わったVRゲームが好きなプレイヤーや、ひたすらスコアを詰めていくことに快感を覚えるプレイヤーにはオススメのタイトルだ。

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VRで壮大なジオラマを眺めつつ戦うリアルタイム戦略ゲーム「Skyworld」

MoguraVRのゲームとって出し
第57回

目の前に広がるのは壮大な冒険の世界

2017年11月09日 17時50分更新

文● やましん/Mogura VR

 今回紹介するのは目の前に広がるジオラマの中で戦うVR戦略ゲーム「Skyworld」。中世を舞台にしたフィールドで、兵士や将軍といったユニットを操り敵の城を制圧する。VRを用いたリアルタイムストラテジーゲームの中でも非常にクオリティーが高い作品だ。

 ゲームを開始するとジオラマが目の前に広がる。ジオラマには2つの城があり、敵側の城を攻め落とせばクリアになる。ただしジオラマには多数のオブジェクトが配置されているため、そのままではステージの全容がわかりにくい。ステージは端の方をつかむことで回転させたり、高さを調節したりできるので、見やすい位置から眺めよう。

 基本的に手で操作する。マップ上にあるオブジェクトはどれも触れると異なった反応を返してくるので、とりあえず触っているだけでも楽しめる。マップに設置する建物の配置などはウィンドウを出して項目をタッチすると選択できる。

 ウィンドウは自分の好きな場所に配置することもできる。筆者が実際にプレイした際にはいくつもウィンドウを空中に置いていた。置く場所を間違えると非常に邪魔になるが、上空に配置するとすべての情報が一気に見られるので便利である。プレイする際は自分の見やすい配置にするのがよいだろう。

 工房では兵士の種類を増やせるほか、兵士のアップグレードができる。低難易度であればアップグレードはせずとも大丈夫だが、難易度が上がるにつれてどの兵士をアップグレードするかが重要になってくる。アップグレードには資金や資源が必要となるため、建物の設置は計画性が求められる。

 ステージ上で敵将に出会うと戦闘が開始する。戦いが始まるとジオラマが裏返って専用ステージへと移行。ここからはリアルタイムストラテジーで戦闘となる。

 プレイヤーはメニューから兵士を選んでステージに配置する。兵士たちは勝手に敵陣地へと突撃していくため操作は必要ない。敵もどんどん兵士を召喚してくるため、その配置を見ながら適切な位置に兵士を置いていこう。

 また、魔法を使って兵士たちを援護することもできる。自分の兵士が苦戦しているようなら火や氷の魔法で援護しよう。ただし相手も魔法を使ってくるので要注意だ。

 VRゲームには目の前に広がるミニチュアサイズのジオラマで戦争ができる作品が多く存在するが、本作はその中でも非常にクオリティーが高い。「AirMech Command」や「Landfall」などのVRリアルタイムストラテジー作品はSFや現代的な戦闘をモチーフとしているが、本作はファンタジーがベースとなっており、剣と魔法の世界が舞台である点も注目ポイント。

 ターン性のパートとリアルタイムストラテジーのパートを行ったり来たりするのも斬新なシステムだ。いわゆる中世ファンタジーをベースとしたジオラマを見られる作品もそれほど多くはないため、ファンタジー系タイトルが好きな人にはうれしい。

 本作は全体的に細かなインタラクションなどの作りもしっかりしており、ビジュアルや斬新なシステムなども好感触なタイトルだ。VRでのストラテジーゲームを楽しみたい人に強くオススメしたい。

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VRの中で懐かしのゲームを追体験!不思議なシューティングゲーム「Duck Season」

MoguraVRのゲームとって出し
第56回

懐かしの「ダックハント」をVRで。ホラー要素も

2017年11月01日 18時00分更新

文● やましん/Mogura VR

 今回紹介するのはVRの中でファミコンのゲームをプレイするシューティング「Duck Season」だ。1984年に発売された光線銃シリーズのゲームソフト「ダックハント」を再現したゲームをリビングで体験できる。

 シューティングだけでなく、リビングでファミコンをプレイする様子まで体験できるコンテンツだ。1980年代の雰囲気を存分に味わうことができる。

 プレイヤーはいかにも欧米風と言った家でゲームをプレイする。目の前にはブラウン管テレビとゲーム機器が置かれており、銃型のコントローラーで操作するとゲームの中に入り込める。

 ゲームが開始されると「ダックハント」に登場したおなじみの犬がリアルになって登場する。2Dで見ると愛嬌があったものの、3Dになるとどことなく不気味な印象だ。ショットガンで撃つこともできるので、気になる人は試してみてほしい。

 「ダックハント」の再現だけあって、プレイヤーはショットガンで飛んでくるカモを撃ち落としていくことになる。レーザーサイトなどの便利な機器はないので、うまく当てるには少し慣れが必要だ。

 装填できる弾の数は少ないが、左手のケースに弾の予備があるので、きちんと補充しておこう。モタモタしていると補充しているうちにカモが飛び去ってしまうので注意。まずは確実に当てられるように練習しよう。

 リビングにはさまざまなオブジェクトが配置されている。本や別のゲームを棚から拾ったり、おもちゃで遊ぶこともできる。ピザを手に取ることもできるが、床に落とすとばつの悪い気持ちになる。振り返れば母親が夕飯の準備をしているなど、細かい部分の表現や演出もきちんと作り込まれているのはポイントが高い。

 ゲーム内の自分もハンドコントローラーの動きにあわせて動くため、現実世界とリンクしている感覚が味わえる。

 一風変わったVRシューティングゲームだが、かなり本格的で楽しめる。当時の雰囲気を味わうのにもオススメで、「ダックハント」をプレイしたことがある人にとっては感慨深い作品になるだろう。ただし、本作にはホラー要素も含まれているので苦手な人は注意が必要だ。

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VRアニメ動画を自分で制作できる『Mindshow』、Steamでアーリーアクセス開始

キャラクターに演技を付け、声を吹き込んで動画にできる

2017年10月25日 19時30分更新

文● HTC公式ブログ/Mogura VR

 ※本記事は、2017年9月7日にHTC社公式ブログに掲載されたMatthew Gepp氏の記事を翻訳したものです。

 VRアニメのキャラクターに自分で演技を付け声を吹き込んで動画にできる『Mindshow』のアーリーアクセス版がSteamで公開されました。HTCは開発元Mindshow, Inc.のCEOで共同設立者でもあるGil Baron氏にお話を伺いました。

 —Mindshowはどのような目的で開発されたのでしょう。全体的なヴィジョンについて聞かせてください。

 Gil Baron氏(以下、Gil):

 Mindshowはコンテンツをただ作るだけでなく過程を楽しめる、クリエイティブな探求が労働のように感じられない仕組みで創作活動を支援するツールです。

 人は演技をするとき、自然に創造性を発揮するモードになります。私たちはその点を掘り下げていきたいと考えました。開発にあたって特に力を入れたのは、人と機械を仲介するインターフェイスを、便利で、触って楽しく、遊び心とセンス・オブ・ワンダーを育むものにすることです。そういう場でこそ創造性は最も強く発揮されますから。

 幸いにも弊社の開発チームには、こうしたヴィジョンに共感してくれた、驚くほど才能豊かな人々が加わってくれています。Mindshowは彼らの優れた手腕と創造性の結晶といえます。弊社は今後も規模を拡大して開発を続けていきますので、共に同じ理想を追求する者としてチームに加わってくださる開発者を常に募集しています。

 —開発当初から変化したところはありますか? 開発チームはどのように対応していったのですか?

 Gil:

 Mindshowの開発はまさに絶え間ない変化の連続です。そもそも弊社が設立されたきっかけは「VRという没入感の高いインタラクティブな新メディアにおいてストーリーテリングが持つ可能性を探りたい」という思いを共有する者同士が集まったことでした。

 これについてはJonnieが色々とアイデアを持っていて、ナラティブなVRを通じた表現を行ううえでぶつかる問題を解決するものを作ろうというところから着手していきました。そのうちに「誰でも経験を問わず創作活動ができて、成果を他の人に見せられる場」というものに一番大きな可能性を感じるようになったのです。

 アルファテストに参加してくださった皆さんのアイデアと情熱はすばらしく、それを反映したことでMindshowは格段に良いものになったと思っています。このたびアーリーアクセスの開始でより多くの方々に試してもらえるようになりましたので、本当に楽しみです。開発はまだまだ始まったばかりです。

 —Mindshowアーリーアクセス版のSteam配信が始まって、一番期待していることは何ですか?

 Gil:

 Mindshowでは誰でも楽しみながら直感的にアニメーション動画を作れるようになっているので、表現やコンテンツの進化につながると思っています。ユーザーの皆さんから「こういうものが自分で作れるとは思っていなかったけど、やってみるとすごく楽しかった」という声を聞くのはうれしいことです。活用のヒントやコツ、テクニックなどもどんどん共有していってほしいと思います。これからもMindshowの拡張や改良は続けていきますので、使ってみての感想や意見も大歓迎です。

 私たちが想定していなかったような使い方や楽しみ方も出てくるでしょうし、家族や友達と一緒に創作活動を行う人もいるでしょう。とても楽しみです。この製品を通じて、創作する楽しさや、VRにおける創造性の大切さを知っていただければと思います。

 —今後の開発方針について聞かせてください。今後の開発方針について聞かせてください。

 Gil:

 Mindshowを使って作品を創る人やそれを見る人に寄り添い、両者を結びつけるような形で開発を続けていきたいです。今後も使う人に驚きや喜びをもたらし、遊び心を刺激するような機能を追加していくつもりです。この分野で何ができるかというところについても、どんどん追求していきたいですね。

 Mindshowでどのようなものが作れるかについては、下のトレーラー動画をご覧ください。アプリはSteamからダウンロードできます。

 ※本記事はMogura VRがHTC社に許可を貰い、翻訳した記事です。Mogura VRとHTC社に許可を頂き転載しています。

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米運送大手UPSが運転手の研修にHTC Viveを導入

VRで安全運転研修

2017年10月25日 19時10分更新

文● HTC公式ブログ/Mogura VR

 ※本記事は、2017年8月15日にHTC社 公式ブログに掲載されたViveチームの記事を翻訳したものです。

 次にUPSで荷物が届くとき、そこにはVRも一役買っているかもしれません。国際的な運送大手である米国のUPSは、貨物輸送ドライバーの安全運転研修に、VRデバイスの「HTC Vive」によるバーチャルリアリティを導入します。

 全世界で1日10万台以上もの車両を走らせるUPSにとって、安全で迅速な配送は重要な優先事項です。それを徹底するためにViveを活用しようというのです。

 9月からUPSは、米国9か所にある同社研修施設UPS IntegradすべてにViveを順次導入し、最先端のVR技術により運転手が現実そっくりな環境で訓練を受けられるシミュレーターを利用できるようにします。このシミュレーターは同社のITエキスパートチームが開発したもので、実際に配送車両を運転する感覚をリアルに再現します。日々配達ルートを走る中、道路でどのような危険が起こりうるのかを知り、それを察知する方法を学ぶことができます。

 UPSの最高情報エンジニアリング責任者であるJuan Perez氏はこう語ります。

 「バーチャルリアリティは安全運転研修の分野にテクノロジー面で飛躍的な進歩をもたらします。ビデオゲームでリアルなグラフィックを見慣れている若手の運転手たちでさえ、VRが作り出す臨場感の高い運転風景には驚くほどです」

 従来、危険予知訓練にはタッチスクリーン式の機器を使うのが主流でした。VRシミュレーターはより高い訓練効果が見込めるため、UPSだけでなく、多くの企業がViveを使った従業員研修を検討しはじめています。定着率の向上も期待できますし、実際に業務で起こりうるシナリオを安全な訓練施設の中で、現実に近い感覚で体験することができます。

 次にあなたの玄関にUPSの小包が無事届いたら、Viveも少しだけお手伝いしていると思ってください。

 ※本記事はMogura VRがHTC社に許可を貰い、翻訳した記事です。Mogura VRとHTC社に許可を頂き転載しています。

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謎解き!アクション!シューティング!謎の美少女と冒険するVRゲーム「OVERTURN」

MoguraVRのゲームとって出し
第55回

Steam話題の新作にもランクイン、なんといっても「マギ」がかわいい!

2017年10月25日 17時00分更新

文● やましん/Mogura VR

 謎の美少女と研究所から脱出するVRアクションアドベンチャーゲーム「OVERTURN」を紹介しよう。このゲームは記憶を失い、研究所に取り残された主人公が、偶然出会った謎の美少女「マギ」と脱出するゲームである。グラフィックやシステムの評判が高く、Steamでも2017年10月の発売以来ランキング上位をキープしているタイトルだ。

 VRアクションアドベンチャーゲームというジャンルの通り、プレイヤーは複雑な迷路で敵を倒しながら、仕掛けを解いて先に進んでいく。最初は“ボタンを押すだけ”といった単純な仕掛けばかりだが、後半に進むにつれて複雑になる。何かと忙しい中でも、襲い来る敵を倒していく緊張感がある内容だ。

 ゲーム開始時は武器を所持しておらず、しばらくは“拳で語る”ことになる。もちろん、ステージを進めると剣や銃などの武器が入手可能だ。銃はチャージ攻撃ができ、非常に強力な武器となる。またステージに落ちている手榴弾や雑誌なども非常に効果のある武器だが、このゲームではインベントリやカバンなどといったアイテムを保持する方法がない。見つけ次第、積極的に使っていこう。

 ステージには様々な種類の敵が登場する。一番多いのは警備兵のような人型の敵で、それ以外にもエイリアンやロボット、砲台など数多くの敵がプレイヤーの行く手を阻む。ゲームが進行するにつれて数が増えるので、対処が難しくなるだろう。また巨大なボスも出現するので、戦闘に飽きることはなかった。

 このゲームで特に目を引く存在が美少女キャラの「マギ」だ。戦闘力は非常に高く、戦闘時にはプレイヤーのサポートをしてくれる。だが、そんな彼女は“戦闘モード”になっていなければ無力な存在でもある。マギだけを狙ってくる敵もいるため、注意しながら守ってあげよう。

 美少女キャラクターであるマギの作りこみが素晴らしく、SteamのVRゲームの中でもトップクラスのかわいさ。一方でマギと出会うまでのチュートリアル期間は少し長めに感じられた。非常に丁寧なチュートリアルなのでVRゲーム初心者にはありがたいのだが、VRゲームを多数経験したプレイヤーからすると少し冗長にも思えるかもしれない。とはいえ、マギを目の前にすれば、そんなことも気にならなくなるだろう。

 「OVERTURN」は最近リリースされた作品の中では完成度も高く、ぜひともおすすめしたいタイトルだ。SteamのVRゲームでは貴重な美少女要素でもある。みんなもマギに会いに行こう。

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猫をひたすら検品・修理するVRゲーム「Cat Sorter VR」

MoguraVRのゲームとって出し
第54回

これは猫、これも猫、これは……猫?

2017年10月18日 16時30分更新

文● やましん/Mogura VR

 今回紹介するのはどこかに出荷される猫を検品していくシミュレーションゲーム「Cat Sorter VR」。このゲームではベルトコンベアーを流れてくる猫たちの異常を発見し、それをひたすら直しては送り出していく。どこを見てもひたすら猫、猫、猫。猫好きにはたまらない(?)タイトルだ。

 ゲームが始まると目の前にはベルトコンベアーが表れる。向かって左側にはベルトコンベアーの制御装置があり、ボタンを押すと次々と猫が流れてくる。コントローラーでつかんで猫を愛でつつ、しっかり検品しよう。猫たちはどれも可愛いというよりブサカワ系の見た目で、コミカルな印象なのもポイント。

猫かと思ったら手がカニのハサミに……

 ベルトコンベアーを流れてくるのは“ちゃんとした”猫ばかりではない。中には手がカニだったり、尻尾が変な形をしていたり、口が鳥だったり…… といった具合に、キメラのような明らかにおかしいパーツのくっついた猫もいる。そのままでは出荷できないため、ちゃんとした猫に修理(!?)してから送り出そう。

ごろりと並んだ猫のパーツ

 プレイヤーの後ろには猫のパーツが入った棚があり、目や耳、足、尻尾、口、そしてお尻といった6種類のパーツが置かれている。変なパーツがくっついた猫は、間違ったパーツを取り外してから正しいパーツを取り付ければOKだ。

この猫は目のパーツがちょっとヘン

 クチバシや羽の生えた猫はすぐに見分けがつくが、中には手に取ってよく見ないと違いが分からない猫も存在する。特に目とお尻のパーツは見分けにくいので注意が必要だ。長時間いろいろな猫を見続けていると、「あれ、猫ってどんな見た目だったっけ?」と自分の中の猫の基準があいまいになっていく、いわゆる“ゲシュタルト崩壊”も面白い。

 本作はまず猫好きの人にオススメだ。右も左も猫要素だらけで、どこかユーモラスな猫のデザインにはついクスリと笑ってしまう。猫の毛並みもバリエーション豊富なので、ディテールを観察してみるのも面白い。ただ、ゲーム内容は制限時間内にひたすら流れてくる猫を検品して修理するというものなので、いかにスコアを稼ぐかが焦点となっている。それゆえ若干単調な印象が拭えず、慣れてくると同じ動作の繰り返しがやや退屈に感じる人もいるかもしれない。

 しかし、このようなインパクトの強いユニークなゲームにはなかなか出会えないのも事実だ。猫の一部を取って付け替えるという体験はそうそうない。猫好きでちょっと変わったゲームを楽しんでみたい人、もしくはスコアを詰めていく作業に快感を感じる人にオススメしたいタイトルだ。

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悪いやつらは大体友達! 牢屋の中で私腹を肥やすVRゲーム「Prison Boss VR」

MoguraVRのゲームとって出し
第53回

夜な夜な“ブツ”を作って売り払い、ムショの“ドン”を目指せ

2017年10月16日 18時30分更新

文● やましん/Mogura VR

 今回紹介するのは刑務所の“ドン”を目指すVRシミュレーションゲーム「Prison Boss VR」だ。「“ドン”を目指す」とは言ってもプレイヤーは牢屋の中、つまり捕らえられている側。昼間は善良な囚人として過ごし、夜は看守の目を盗んで違法な“ブツ”を作って売り払う、そんなスリリングな刑務所生活を楽しむゲームである。

 スタートは質素な牢屋の中。本ゲームの目的は刑務所生活を漫然と過ごすことでも、牢屋から脱出することでもない。ほかの囚人とうまく手を組み、刑務所の中にいながらにして私腹を肥やしていくことである。そのためにも昼間は他の囚人とコミュニケーションを取り、関係を良好に保っておこう。

 大したことはできない日中から、ひとたび夜になれば本領発揮。プレイヤーは引き出しや棚から素材を取り出し、牢屋の中で様々な“ブツ”を作ることになる。煙草を作ったり、怪しげなメモを書いたり、こっそりアルコールを密造したり…… と、様々なものをクラフトし、これを売りさばいて利益を得る。クラフトは夜の間しかできないので、効率よく進めておきたいところ。

 もちろん刑務所の看守たちもサボっているわけではない。定期的に巡回している看守に現場を押さえられてしまうと、素材や完成したブツは没収。オマケに強制的に朝になり、作業時間がなくなってしまう。バレないように材料や完成品を引き出しなどにしまってやりすごそう。見つかるか見つからないかのスリルを味わうのもこの作品の醍醐味ではあるが、なるべく事は穏便に済まるのがスマートだ。

 苦労して作ったブツはほかの囚人に売り払って換金できる。稼いだお金は牢屋の中にある家具を新調したり、“ブツ”を作るための素材を購入したりといった用途に使える。家具は新しくすることで“ブツ”の製作を有利に進められるようになっているが、家具ばかり買っていると資金が底を尽き、“ブツ”を作るための素材を買えなくなってしまう。効率アップのための家具か、それとも直接“ブツ”にできる素材か。どちらを買うべきかの見極めが肝心だ。

 いつもプレイヤーの牢屋に来る金髪の囚人にあいさつをすると、物品を購入できる。また、金髪の囚人が差し出してくる段ボールに“ブツ”を放り込むと換金することができる。購入した素材や手に入れたお金は、きちんと棚や引き出しにしまっておくのを忘れずに。

 本作には地道なシミュレーションゲームであり、ド派手な銃撃戦やカーチェイスといった要素は存在しない。ひたすら看守の目を盗んで“ブツ”を作り、利益をあげることがゲームプレーの中心だ。また、細かい動作の作りこみはなかなかのもの。VRゲームにすっかり慣れているというプレイヤーは、そういった箇所を観察してみるのも面白いだろう。地道な作業を楽しめるプレイヤーや、「ちょっと悪いことをVRでやってみたい……」そんな人にオススメだ。

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視点を切り替えて戦うVRシューティング「Out of Ammo」

MoguraVRのゲームとって出し
第52回

ミニチュアの中で戦うような感覚

2017年10月05日 08時00分更新

文● やましん/Mogura VR

 今回紹介するのは視点を切り替えながら敵を倒していくシューティングゲーム「Out of Ammo」だ。銃を撃つVRゲームは数多くあるが、本作は一風変わったシステムのためか、リリースから一年以上たった今でもなお人気のある作品である。

 プレイヤーは軍人となり、自軍の基地を襲う敵部隊を撃破してゆく。本作では豊富な武器や基地の設備を利用できるため、できることは非常に多い。ビジュアルは決してリアルではないが、武器の操作などは現実に近いモノになっているため、臨場感は高めな印象だ。

 敵の兵士はありとあらゆる手段でこちらを襲ってくる。数も非常に多いため、適切に処理しないとすぐにゲームオーバーになってしまう。また、近~中距離での戦闘だけではなく、迫撃砲などで長距離攻撃をしてくる敵も現れる。的確に敵をさばいていく必要があり、常に緊張感がある。いわゆるタワーディフェンスに近い。

 敵はステージの遠くから接近してくるため、長距離攻撃のできる狙撃銃などで数を減らしておくとゲームを進めやすい。ロケットランチャーなどの重火器も使用できるため、密集したところに撃ち込めば一網打尽にすることもできる。しかしそういった協力な武器は弾数が少ないため、外してしまうとかなりの痛手になる。ここぞというときに使っていこう。

 このゲームの最大の特徴は「視点を切り替えられる」ことだ。プレイヤーは通常、自軍の兵士の視点で戦闘をするが、上空からの視点に切り替えて、自軍の兵士を指揮することもできる。見張り台や防御設備なども置くことができるため、戦闘を有利に進めることができるだろう。しかしプレイヤーが操作していない場合、兵士はCPUが操作することになる。このCPUがそこまで強くないため、プレイヤーは適時視点を切り替えながら戦うことになる。優秀な指揮官、そして優秀な兵士として、戦場をコントロールしよう。

 本作にはオンラインでの協力プレーも実装されており、仲間とともに押し寄せる敵を迎撃することもできる。敵は基地の全方位から押し寄せてくるシステムのため、シングルプレーは難易度が高いと感じる人でも協力プレーなら簡単にクリアができるだろう。

 本作はVRのFPSに戦略的な要素を組み合わせた、かなり珍しいタイプのゲームだ。「視点切り替えなどが少し複雑すぎる」という人もいるかもしれないが、そのぶん遊びがいがある。特に、自分が設置した施設やオブジェクトを、兵士視点に切り替えた際に有効活用できると「してやったり!」感が楽しめるだろう。

 少々ゲームに慣れたプレイヤー向けといえる作品であり、特にVRシューティングゲームを多くプレーしてきて、そろそろ変わり種がほしいというプレイヤーにはオススメできる。しかし、ポップな見た目に似合わずグロテスクな要素も若干あるため、苦手な方は注意が必要だ。

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