ARは盛り上がり、VRは一時停滞する【18年予測】(日経トレンディネット)



 専門家が「2018年のデジタル製品トレンド」を予測する、日経トレンディネットの1月特集。ライターの湯浅英夫氏は、今年2018年のVR界をどう予測するのか?

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湯浅英夫氏の予測は……

【1】今年はVRよりAR

【2】家庭向けVR市場は足踏み

【3】スタンドアロン型ヘッドセットが増える

●2018年はVRよりAR

 2017年は「VR(Virtual Reality=仮想現実)」を使ったアミューズメント施設やサービスが増え、またハイエンドVRと呼ばれるような高画質なVR機器の値下がりが起きた一年だった。10月にはWindows 10に「Windows Mixed Reality」がアップデートで追加され、対応する機器が発売された。Mixed Reality(MR)と表現しているが実際はVR機能だ。しかしこうした高画質なVR機器は価格が5万円前後からでハイスペックなPCが必要などコストがかかるほか、装着すると顔が蒸れる、髪が乱れるなど装着感の問題も抱えている。

 2018年にVR以上に注目されそうなのが、「AR(Augumented Reality=拡張現実)」だ。ARは現実の空間にCGなどを重ねて表示するものだ。これを利用したゲームやサービスも増えてきた。簡易的なARとして「ポケモンGO」がよく知られている。スマートフォンを手にもってそのカメラで映した映像にグラフィックスを重ねるため、低コストで気軽に体験できる。実際の部屋に家具のグラフィックスを重ねて大きさや配置を買い物をする前に確認できるなど、ビジネス向けの活用も行われている。

 ARで注目は、アップルが2017年に発表したARアプリ開発プラットフォーム「ARkit」と、それに対応したiOS11だ。対応ARアプリも続々登場しており、2018年はさらに数多くの対応ARアプリが登場して大いに盛り上がりそうだ。Googleも同様にARアプリ開発プラットフォーム「ARcore」を発表しているので、Androidスマートフォン向けのARアプリも増えていくだろう。アップルとGoogleのARプラットフォーム争いにより、スマートフォンを使ったARが急速に普及するかもしれない。

 ARを使ったヘッドセットもある。代表格はマイクロソフトの「HoloLens」だ。法人向けだが、装着すると目の前の現実の視界に、グラフィックスが重ねて表示され、まるでそれが現実世界に存在しているように見える。また米Magic Leapは2017年12月にARヘッドセット「Magic Leap」を発表しており、こうした機器が2018年以降に増えそうだ。

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