鴻海、7~9月39%最終減益 iPhone遅れ影響か :日本経済新聞 – 日本経済新聞



 【台北=伊原健作】電子機器の受託製造サービス(EMS)世界最大手、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が14日発表した2017年7~9月期連結決算は、純利益が前年同期比39%減の210億台湾ドル(約800億円)だった。利益額は7~9月期としては欧州危機の打撃を受けた11年以来、6年ぶりの低水準。米アップルの最新スマートフォン(スマホ)の量産が遅れた影響で、コストが先行したとみられる。

鴻海の山東省の工場

 売上高は1兆788億台湾ドルとほぼ横ばいだったが、営業利益は187億台湾ドルと56%減少した。コスト増による採算悪化が主因だ。鴻海は「(受託生産する)製品の組み合わせが影響した」などと詳細は明かさなかったが、「iPhoneX(テン)」の量産遅れが影響した可能性が高い。

 iPhoneは通常、秋の新モデル発売に向け、事前に完成品を大量に準備する。7~9月期は生産を担う鴻海にとって書き入れ時となる。ただ「X」は顔認証で画面ロックを解除する新機能の関連部品の良品率が上がらず、量産が停滞するトラブルが発生した。

 部品を集約して組み立てる最終工程を担う鴻海では、作業員の確保や生産設備の準備などの費用だけが先行し、収益が上がらない事態が発生したようだ。iPhoneの工場はほとんどが中国にあり、現地の人件費高騰も足かせとなった。

 投資先企業の業績などを反映する営業外収益は64億台湾ドルと、前年同期に比べ大幅に増加した。「シャープの業績改善が利いた」(鴻海関係者)というが、全体は補えなかった。

 今年のiPhoneの3モデルのうち、「8」は同業の和碩聯合科技(ペガトロン)などが手掛け、鴻海は「X」を集中生産しているとされる。「X」は消費者の人気が高い。9月後半からは良品率が改善して量産のペースも上がってきており、10~12月期に巻き返せるかが注目される。





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