3つのポイントに着目 iPhoneとAndroidの意外な違い – 日経トレンディネット



 調査会社のGfKが発表したスマホ&携帯電話の最新販売ランキングを見ると、6位までアップルのiPhoneシリーズが占めており、日本では最新モデルのiPhone 7が人気を集める。5位には、ワイモバイル扱いのiPhone 5s(32GB)が、10位には同じワイモバイル扱いのiPhone SE(32GB)もランクインし、価格やサイズを重視する人にも支持されていることが分かる。

iPhoneは、4型液晶の「iPhone SE」、4.7型液晶の「iPhone 7」、5.5型液晶の「iPhone 7 Plus」の3ラインアップを用意。画面の大きさや見やすさ、本体サイズや本体価格の違いで自由に選べる

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スマホの販売ランキング(2017年3月20日~4月16日、GfK調べ)。iPhoneシリーズがランキングの上位を占めている

 iPhoneが選ばれる理由として、「ケースやカバーの種類が多く、好みに合うものが見つけやすい」「メールアドレスやLINEを交換せずに写真などのデータがワイヤレスで送れるAirDropが便利」といったAndroidにはないメリットが挙げられることが多い。だが、これ以外にもiOSとAndroidではさまざまな違いが存在する。スマホ選びの際、忘れずに着目したいポイントをまとめた。

iPhoneは悪意のあるアプリを導入してしまう心配が少ない

 まず着目したいのがセキュリティーだ。老若男女を問わず生活に欠かせない存在となっているスマホだが、写真や連絡先など重要な個人情報が詰まっているうえ、さまざまなサービスにアクセスするためのIDやパスワードを保管しているだけに、うっかりしていると知らないうちに情報漏洩や金銭の被害につながる可能性がある。

トレンドマイクロ コンシューマセキュリティグループ プロダクトマーケティングマネージャーの転法輪浩昭氏

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 スマホのセキュリティーに詳しいトレンドマイクロ コンシューマセキュリティグループ プロダクトマーケティングマネージャーの転法輪浩昭氏は、「IDやパスワードなどの情報を盗み出そうとするフィッシングサイトは手口が日々巧妙になっているうえ、実在する通販サイトを模倣したニセのeコマースサイトも増えている。SNSの投稿内容や個人設定の不備が原因で、個人のプライバシーがダダ漏れになるリスクもある。スマホの利用にあたっては、セキュリティーには十分留意しなければならない。これはiPhoneでもAndroidでも同じ」とまず釘を刺す。

 悪意のあるマルウエアを含んだアプリも増えている。うっかり導入してしまうとバックグラウンドで密かに働き続け、SNSやオンラインバンキングのログイン情報やキーの入力内容など、重要な情報を読み取ってどこかに送信するものが多い。端末に勝手にロックをかけて起動できなくし、解除と引き換えに金品を要求してくる悪質なランサムウエアも増えている。なかには、インカメラやマイクを悪用して盗撮や盗聴をするものもある。ただ、このようなマルウエアに対する脅威はiPhoneとAndroidでは違いがある。転法輪氏は「マルウエアを含んだ不正なアプリを使った攻撃はAndroidのみで見受けられ、iPhoneは基本的に心配はいらない」と解説する。

Androidを狙ったランサムウエアの例。国や警察が関与しているような印象を与えるが、まったく関係ない。日本語もおかしな部分が散見される(トレンドマイクロ セキュリティブログより引用)

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ロックを解除するためには1万円を支払うよう求められる。Androidスマホなのに、iTunesギフトカードでの支払いを求めているのがこっけいだ(トレンドマイクロ セキュリティブログより引用)

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 iPhoneは、OSレベルで厳しい制限をかけているので、アプリストアのApp Store以外からアプリを導入することはできない。アプリ自体も、アップルの厳しい審査やチェックをクリアしたものでないとApp Storeに掲載されないため、不正なアプリが入手できる状況になることもない。「App Store以外から自由にアプリを導入できるようにする『Jailbreak』という行為をユーザーが意図的に実行しない限り、iPhoneはアプリ経由でマルウエアに感染する可能性は基本的にない」(転法輪氏)のだ。iOS版のウイルスバスターには不正アプリ対策の機能が搭載されていないことからも、アプリ経由の感染の心配がないことが分かる。

Android版のウイルスバスターモバイルの画面。アプリのスキャン機能や安全性チェックの機能を備えている

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iOS版のウイルスバスターモバイルの画面。アプリのスキャン機能は搭載していないのが分かる

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 それに対し、Androidは「マルウエアを含んだ不正なアプリが流通しやすい仕組みになっている」(転法輪氏)。アプリは、アプリストアのGoogle Play経由で導入するのが基本だが、Androidはパソコンのようにインストーラー経由でも導入できるため、Google Playを模した画面で偽装して不正なアプリのインストーラーをダウンロードさせる手口が広まっている。SNSの口コミで不正なアプリの情報が広まることも少なくないという。転法輪氏は「Android用の不正なアプリは、亜種も含めれば1000万種類以上も存在する。Androidを安心して使うには、ウイルスバスターなどのセキュリティーソフトによる不正アプリ対策が欠かせない」と警鐘を鳴らす。

 トレンドマイクロは、セキュリティー関連の情報を提供するWebサイト「is702(アイエス・ナナマルニ)」を公開している。スマホやPC、インターネットのセキュリティーを分かりやすく解説しているほか、子どもや保護者、企業向けのセキュリティー学習資料も用意している。ウイルスバスターの利用の有無にかかわらず誰でも無料で利用できるので、参考にしてみたい。




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