九州大チーム、光を蓄え輝く有機化合物開発 5年後の実用化目指す – 産経ニュース



 太陽や照明の光を蓄えて輝く有機化合物を開発したと、九州大のチームが英科学誌ネイチャー電子版に発表した。時計の文字盤や非常誘導灯などに活用されている無機化合物の既製品と比べ、光が弱く発光時間も短いが、高価なレアメタル(希少金属)が不要のため、製造費を1割程度にまで抑えられる見込みという。性能を改良して5年後の実用化を目指す。

 チームは、テレビやスマートフォンに使われている、電流を流すと発光する「有機EL」に注目。その材料と似た構造を持つ2種類の有機分子を混ぜ合わせると、電子のやりとりに伴って、光を蓄えたり放ったりすることを発見した。

 光の強さは無機化合物の10分の1にとどまるが、課題だったレアメタルや高温処理などの複雑な工程が不要になる。材料の分子や混合の割合を工夫すれば、乳白色の無機化合物と異なり製品を透明にしたり、光の色を変えたりできるという。

 チームの嘉部量太助教(有機光化学)は「建物の天井や壁、道路の塗料や、繊維への応用が考えられる。街中のあらゆるものに使うことができて有用だ」と話した。





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